聚美苑
立礼席
●所在地:福岡県福岡市 ●所有者:ホテル・クリオコート博多
ホテルの5階に日本的な伝統を織り込み、地域の文化向上に貢献したいという社主の強い要望からこの計画が生まれた。
東と西の端に九州ゆかりの深い茶人、神屋宗湛と細川三斎の茶室を復元し、両茶室に挟まれた北側に立礼席と、次の間を伴った桧造り長押付の書院座敷と数寄屋風の座敷、控えの間二室を配置した。実用への配慮をしつつ「真・行・草」三体の意匠が織り込まれている。
概存の軀体の中に造り込むため天井高の制約から意匠に特別な工夫が要求されたが、一方軀体の柱位置を踏まえた全体の平面計画の上から、自然に導き出された。軽快でゆったりとした構成を目ざしている。なお、立礼卓や客用の卓は中村の設計、京都の宮崎工業により制作されたものである。
東と西の端に九州ゆかりの深い茶人、神屋宗湛と細川三斎の茶室を復元し、両茶室に挟まれた北側に立礼席と、次の間を伴った桧造り長押付の書院座敷と数寄屋風の座敷、控えの間二室を配置した。実用への配慮をしつつ「真・行・草」三体の意匠が織り込まれている。
概存の軀体の中に造り込むため天井高の制約から意匠に特別な工夫が要求されたが、一方軀体の柱位置を踏まえた全体の平面計画の上から、自然に導き出された。軽快でゆったりとした構成を目ざしている。なお、立礼卓や客用の卓は中村の設計、京都の宮崎工業により制作されたものである。
竣工年 昭和60年
施工者 株式会社 安井杢工務店
施工者 株式会社 安井杢工務店